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夏の裏側 神を騙る男が捕まっていた
蝉の鳴き声 きみになるため買った音楽機材
優しい地獄 救われたいなんていつ願った?
心臓の音 いのちを痛みを返してよ
長い前髪、隙間から覗く目、柔らかな指
きみの実像を祝福してた ハイファイ音楽
あの変拍子が聴けなくなった
きみが三人の女騙して 才能だけで逃げ切っても
ぼくは軽蔑しないんだ
逃げろ超越的なこの夏に 咲いては朽ちる命から
妄執を喰らって 現実を閉ざすまで
炎天下揺れる影の向こう焼き付いた少女の眼
生きろって言わない鼓動にぼくはずっと救われていた
眩む幻「まだ足りない、もっと、すべて欲しいの」
醜い命も笑ってくれた 壊さないでくれた
ぼくはもういない
生きる理由も捨てたんだ
守れるものなど
なにもないけど歌わせて
覚えていますか音楽で誰かを救うと言った日を
きみの呪いはうつくしい
いつだって奏でる理想は 前を向いていてほしかった
狂信に焚べた、愛していたはずの言葉
長い前髪、半月を描く目、穏やかな声
死ねなくたって笑ってくれる194秒
正しい生き方 わからなくなった
きみが三人の女騙して 才能だけで逃げ切っても
きみは尊いままだから
ぼくたちがまだ同じ世界に生きていられるとしたら
この愛を遺影に、歌にして飾ろう
悪い夢が終わって現実に還るまで
全部忘れよう
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