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ねえいいでしょラクにしてくれたって
こんな才能はもうバイバイ
さあどうでしょう? 欲しがりなきみのこと
嫌いじゃないけど飽きちゃった

縋れるんなら誰でも良かったのね
情も信仰も忘れたわ
哀矜ない理想、碌に値札も付かない
愛などいまに捨てるだけ

手にしては倦んで 奪っては求めて
本当の私はどこにいるの
そばにいてだとか愛してるだとか
浅い言葉で触れないでよ

舞って
堕ちたMPDGも
壊れたきみへの追従(ついしょう)も
啓蒙 洗脳 死にそびれてんの?
神はいない
待って!
「なんで?なんで! 満たされない」
「もっと、もっと!頂戴よ」
脳の奥を焦がし狂い喰らう欲で
殺して

NINGENZEN 正しく生きなきゃって
嘯くきみならいらないや
正解などわかりさえしないのに
間違うなってさ、どんな声で言うの

私の顔したあなたは誰なの
俯かないでよ幸せでしょ?
鏡を壊して耳を塞いでた
数式はとうに狂っている

やめて
嘘でもいいから永遠を
その手で事無く閉じ込めて
全部 全部欲しかっただけ
死んでもいい

だって
祈る言葉も捨てたから
恐れるものなど何もない
宣教 迷妄 生き急いだって
神はいない
待って!
「なんで?なんで! 足りないの」
「いいや、いっそ笑ってよ」
許されなくていい 替われない生を
命を綴って憂いに咲いた花を
あげるわ

朽ちた季節の名前を知ることもないままで
きみはひとり籠の中 ああ幸せだって言うの
この身に映す幻が 喝采を浴びてゆく
私ひとり退屈で 影法師蹴りつけた

愛を頂戴と強請る きみに似た音像が
脆い心臓突き刺す 痛みで歌えないんだ
生きていくたび私が知らない誰かになる
ようこそここが終着駅 それじゃあねまた来世!

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